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大統領の改名


 ラフマーノフ(ラフモノフ)大統領は、今年のナウルーズ[春分を元日とするイラン太陽暦新年祭]に際し、これまでエマームアリー・シャリーフォヴィチ・ラフマーノフ(Emomalī Sharifovich Rahmonov)と正式に名乗っていた自分の名前からロシア語風の姓の語尾-ovと父称を取り去り、エマームアリー・ラフマーン(Emomalī Rahmon, エモマリ・ラフモン)と改名しました。
 民族の伝統的な祭日であるナウルーズを迎えるにあたり、大統領は国内の名士や文化人を集めて新年を祝すとともに、演説を行っています。演説中では、全国民に新年の祝辞を述べ、各家庭の幸福を祈念すると同時に、政治・社会・文化の各分野において現在のタジキスタンは新しい段階を迎えており、文化人たちもその各分野に積極的に参加することが必要であると強調されました。さらに、文化人たちはその活動において愛国的で率先して行動しなければならないと述べています。
 大統領は、自ら率先して愛国的・民族的な行動をとることの証として改名を行ったかもしれません。大統領は、他の人々に自分と同様に改名することを強制することはないと明言していますが、閣僚の中にも大統領に追随して改名を行う者も出てきています。たとえば、ザリーポフ(Zaripov)外務大臣は、ザリーフィー(Zarifī)と改名することを公言しました。
 大統領の改名に対する人々の見方は様々なようです。タジキスタンにとってロシアは重要なパートナーであり、年間のべ100万人ともいわれる数のタジク人がロシアに出稼ぎに行き、生活物資の多くをロシアからの輸入に頼っている状況で、何もわざわざこの時期にロシア風の姓を改名してロシア人の気を悪くするようなことをしなくてもいいのではないかとの意見もあります。ソ連時代末期の1989年に制定された「タジキスタン言語法」では、すでに民族の伝統に従って名前を表記する権利について明示されており、一部の知識人の間ではソ連時代初期からロシア語風の語尾を使用しない姓を名乗っている人々もいました。また、宗教者の間でも、ソ連時代末期や独立後の早い時期からヌーリーやトゥラジャーンザーダなどロシア語風の姓を使わない人が多く現れています。
 今回の大統領の改名は、ただ単純に姓からロシア語風の語尾を取り去っただけで、タジク語の名前としては少々奇異な感じもします。これまでのタジク語風の姓の表記法からすれば、ラフマーンザーダ(Rahmonzoda)あるいはラフマーニー(Rahmonī)などとすべきなのですが、単にラフマーンとしたため、姓というよりは下の名前が二つ並んでいるように見えます。現地の人もこの点について気になっているようで、一部のマスコミでは大統領の名前を、姓と名の間にイザーファ(エザーフェ)を入れてEmomalii Rahmonと表記しています。



[ナウルーズの式典で演説する大統領]






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