アブドゥジャッバール・ラフマーノフ教育大臣は、記者会見で、国立大学の女子学生がヒジャーブを着用することを厳禁すると発表した。教育大臣は、高等教育機関におけるこのような女子学生の数は非常に少なく、約20〜25人であり、彼女たちの大部分はイスラーム諸団体やイスラーム運動のメンバーであると述べた。今後、高等教育機関において標準服を普及させるために、教育省規則に従って厳しく監督していく予定である。
「頭にスカーフを被っている女子学生は、スカーフ着用を禁ずる教育省規則によって、学業成績や人間性に関係なく高等教育機関から追放されるのか?」という本紙の質問に対し、教育大臣は「我々は、例外なく、断固としてこの決定を遂行するつもりである。教育機関の規則を尊重しなくてもよいという権利は、誰も持っていない。」と述べた。世界のほとんどの民主主義国家及び先進国では、信仰の自由と服装の選択の自由があり、国家の諸機関はこれらを制限することができないにもかかわらず、教育大臣はこのような決定を行った。
「視線(Nigoh)」紙 2007.4.18
ここ最近2週間あまり、国営テレビでは高等・中等教育機関の活動に対する教育大臣による厳しい監察、同じく教育大臣による学生の綱紀粛正についての映像が放映されている。これに加えて、教育上の諸問題の一掃について一連の決定が実行された。その一つが、女子学生のヒジャーブと露出の激しい洋服の着用禁止についての「定期検査」である。本紙は、ドゥシャンベ市民にこのテーマについて電話アンケートを行った。
ある市民は、ヒジャーブ着用を禁止することを効果のない努力だとして、次のように答えている。「ソ連時代の70年間、共産主義者たちが人々の宗教に対する信仰心を無くすことができなかったのに、教育大臣は短期間でどのようにこの宗教的な重要性を無くすことができるのでしょうか? 教育大臣は、一部の学生の服装を気にするよりも、教師の生活環境や給料、学生の教育水準についてもっと重要視したほうがいいのではないでしょうか。」
「誰も彼らの行動を止めることはできないでしょう。」ロシア語話者(あるいはおそらくタタール人やその他の民族)である一部の電話アンケート回答者たちは、教育大臣のこの措置に対して上のような一様な見解を持っていた。
このように、回答は様々であったが、我々の質問はただ一つ、「最近の教育大臣による措置をどのように評価しますか?」というものであった。
電話アンケート回答結果:
不満 31%
妥当 27.5%
効果なし 22.8%
良い 13%
わからない 5.7%
「視線(Nigoh)」紙 2007.4.18